インターネットを使っていると、URLの最初にhttpやhttpsといった文字をよく見かけますよね。実はこの部分には「スキーム(scheme)」という名前が付いています。
この記事では『スキーム』について、以下の内容を図を用いてわかりやすく解説します。
- スキームとは?
- スキームにはどんな種類があるのか?
- スキームの役割とは?
スキームとは?

スキーム(scheme)は、URL(Uniform Resource Locator)の中で「通信の方法」や「データの扱い方」を表す部分のことであり、URLの先頭にくっついているhttpやhttpsなどの部分を指します。
たとえば次のURLを見てみましょう。
https://www.example.com/contents/index.htmlこのURLは、www.example.comという名前のサーバーの中にあるcontentsという名前のディレクトリの中にあるindex.htmlという名前のファイルを意味しています。このURLの先頭にくっついているhttpsの部分がスキーム名です。つまり「このURLは、HTTPSという方法で通信します」という意味になります。
スキームの役割とは?
スキームは「どんな手段で通信するのか?」を示しています。
まず、よく見かけるのがhttpとhttpsです。
http:HTTPという方法で通信するよ!https:HTTPSという方法で、安全に通信するよ!
HTTPやHTTPSは、どちらもインターネット上でWebページをやり取りするための通信ルールです。ですので、URLの先頭にhttpやhttpsが付いていたら、「これはWebサイトにアクセスする通信なんだな」と考えてOKです。
実は、スキームはhttpやhttpsだけではありません。たとえばftpというスキームもあります。
ftp:FTPという方法でファイルをやり取りするよ!
FTP(File Transfer Protocol)は、ファイルの送受信に使う通信ルールです。Webサイトのデータをサーバーにアップロードするときなどに使われます。
本記事のまとめ
この記事では『スキーム』について、以下の内容を説明しました。
- スキームは「通信の手段やルール」を示すもの。
- URLの最初についていて、「どういう方法で通信するのか」を決める。
- たとえば
httpなら普通のWeb通信、httpsなら安全な通信
- たとえば
お読みいただきありがとうございました。