この記事では、辞書のキーから値を取得する『getメソッド』について、以下の内容をわかりやすく解説します。
get
メソッドとはget
メソッドの構文get
メソッドの使い方- 「
[]
を使ってキーから値を取得する方法」と「get
メソッドで値を取得する方法」の違い
getメソッドとは
get
メソッドは、Pythonの辞書(dict
型オブジェクト)でキー(key
)に対応する値(value
)を取得する際に使うメソッドです。get
メソッドを使うことで、キーが存在しない場合にエラーを回避し、代わりにデフォルト値を返すことができます。そのため、安全に辞書から値を取得できる便利な方法です。
後ほどget
メソッドの構文や使い方について詳しく説明しますが、まず以下に示す簡単なサンプルコードを見てみましょう。
# 辞書の定義
dictionary = {'key1': 'value1', 'key2': 'value2', 'key3': 'value3'}
# キーが存在する場合
print(dictionary.get('key1')) # val1
# キーが存在しない場合
print(dictionary.get('key4', 'NO KEY')) # NO KEY
# 直接キーを使って値を取得すると、キーが存在しないとエラーになる
print(dictionary['key4']) # KeyError: 'key4'
上記のサンプルコードより、get
メソッドを使うとでキー(key
)に対応する値(value
)を取得することが分かります。
公式ドキュメント
get
メソッドの公式ドキュメントのリンクを以下に示します。
この記事ではget
メソッドの「使い方」について、サンプルコードを用いてできる限り分かりやすく説明しています。これらの関数の詳細を知りたい方は、公式ドキュメントをご覧ください。
getメソッドの構文
get
メソッドの構文を以下に示します。
構文
dict.get(key, default=None)
get
メソッドの引数と返り値を以下に示します。
引数
key
- 取得したい値に対応するキー
default
(省略可能)- キーが存在しない場合に返されるデフォルト値。
- デフォルト値を指定しない場合、キーが存在しなければ
None
が返される。
返り値(戻り値)
- キー(
key
)に対応する値(value
)が返されます。キーが存在しない場合は、デフォルト値が返されます。
getメソッドの使い方
以下にget
メソッドを使って値を取得するサンプルコードを示しています。
# 辞書の定義
person = {
'name': 'Alice',
'age': 30,
'city': 'Tokyo'
}
# getメソッドで値を取得
name = person.get('name', 'Unknown')
print(name) # Alice
# getメソッドで存在しないキーを指定し、デフォルト値を返す例
country = person.get('country', 'Unknown')
print(country) # Unknown
「[]を使ってキーから値を取得する方法」と「getメソッドで値を取得する方法」の違い
「[]
を使ってキーから値を取得する方法」と「get
メソッドで値を取得する方法」の違いを見てみましょう。以下にサンプルコードを示します。
# 辞書の定義
person = {
'name': 'Alice',
'age': 30,
'city': 'Tokyo'
}
# []を使ってキーから値を取得する方法
try:
country = person['country']
except KeyError:
country = 'Unknown'
print(country) # Unknown
# getメソッドで値を取得する方法
country = person.get('country', 'Unknown')
print(country) # Unknown
[]
を使う場合、キーが存在しないとKeyError
が発生しますが、get
メソッドを使うとエラーを回避し、デフォルト値を返すことができます。
本記事のまとめ
この記事では『getメソッド』について、以下の内容を説明しました。
get
メソッドとはget
メソッドの構文get
メソッドの使い方- 「
[]
を使ってキーから値を取得する方法」と「get
メソッドで値を取得する方法」の違い
お読み頂きありがとうございました。