画像やデザインを扱う上で、ピクセル(pixel)、ミリメートル(mm)、解像度(dpi,ppi)といった用語が頻繁に出てきます。
この記事ではこれらの用語について
- 解像度(dpi,ppi)とは
- dpiとppiの違い
- 「pixel」と「mm」と「dpi(ppi)」の変換式
などを図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。
「解像度」と「dpiとppiの違い」
解像度は1インチ(25.4mm)の長さに存在する画像の点(ドットやピクセル)の数です。一般的に解像度はdpiまたはppiで表されます。
dpiはdots per inchの略であり、印刷画像において、1インチあたりに配置されるインクの点の数を指します。dpiが高いほど高品質な印刷結果になります。
一方、ppiはpixels per inchの略であり、デジタル画像において、1インチあたりのピクセル数を表します。ppiはディスプレイやスキャナー、デジタルカメラで撮影された画像の画像品質を表すのに用いられます。
dpiは印刷の品質、ppiはデジタル画像の品質を指すという点で異なりますが、一般的にはdpiと呼ばれていることが多いです。
「pixel」と「mm」と「dpi(ppi)」の変換式
ピクセルはデジタル画像を構成する最小単位です。しかし、物理的な寸法(例えば、印刷物など)に適用するには、ピクセル(pixel)とミリメートル(mm)に変換する必要があります。この変換は、画像の解像度(dpi,ppi)に依存します。
pixelからmmへの変換式
ピクセル(pixel)からミリメートル(mm)への変換式を以下に示します。
\begin{eqnarray}
ミリメートル{\mathrm{[mm]}}=\displaystyle\frac{\mbox{ピクセル}{\mathrm{[px]}}}{\mbox{dpi}{\mathrm{[px/inch]}}}×25.4{\mathrm{[mm/inch]}}
\end{eqnarray}
上式から分かるように、ピクセル(pixel)をミリメートル(mm)に変換するには、まずピクセル(pixel)を解像度(dpi, ppi)で割り、その結果を25.4(1インチあたりのミリメートル数)で乗算します。
計算例
例えば、解像度が300dpiの場合、600pixelをミリメートル(mm)に変換すると、次式のようになります。
\begin{eqnarray}
ミリメートル{\mathrm{[mm]}}=\displaystyle\frac{\mbox{600}{\mathrm{[px]}}}{\mbox{300}{\mathrm{[px/inch]}}}×25.4{\mathrm{[mm/inch]}}=50.8{\mathrm{[mm]}}
\end{eqnarray}
mmからpixelへの変換式
ミリメートル(mm)からピクセル(pixel)への変換式を以下に示します。
\begin{eqnarray}
ピクセル{\mathrm{[px]}}=\displaystyle\frac{\mbox{ミリメートル}{\mathrm{[mm]}}}{25.4{\mathrm{[mm/inch]}}}×\mbox{DPI}{\mathrm{[px/inch]}}
\end{eqnarray}
上式から分かるように、ミリメートル(mm)をピクセル(pixel)に変換するには、ミリメートル(mm)を25.4(1インチあたりのミリメートル数)で割り、解像度(dpi, ppi)で乗算します。
計算例
例えば、解像度が200dpiの場合、50mmをピクセル(pixel)に変換すると、次式のようになります。
\begin{eqnarray}
ピクセル{\mathrm{[px]}}=\displaystyle\frac{\mbox{50}{\mathrm{[mm]}}}{25.4{\mathrm{[mm/inch]}}}×\mbox{200}{\mathrm{[px/inch]}}{\;}{\approx}{\;}393.7{\mathrm{[px]}}
\end{eqnarray}
本記事のまとめ
この記事ではピクセル(pixel)、ミリメートル(mm)、解像度(dpi,ppi)について、以下の内容を説明しました。
- 解像度(dpi,ppi)とは
- dpiとppiの違い
- 「pixel」と「mm」と「dpi(ppi)」の変換式
お読み頂きありがとうございました。