「ダンプ」という言葉を聞いたことがありますか?普段の生活では「ごみを捨てる」といった意味で使われることが多いですが、ITの分野では全く異なる意味を持っています。エンジニアやプログラマーの間でよく耳にするこの「ダンプ」は、コンピュータのメモリ上にあるデータの内容をそのまま出力したり保存したりすることを指します。
この記事では『ダンプ』について、以下の内容を図を用いてわかりやすく解説していきます。
- ダンプとは
- ダンプに関連する用語
- メモリダンプ
- コアダンプ
- データベースダンプ
ダンプとは
「ダンプ(dump)」は、元々「ごみを捨てる」「ごみ捨て場」を意味する言葉ですが、ITの分野では「コンピュータのメモリ上にあるデータやデータベースの内容をそのままファイルに保存したり、画面に出力したりする」ことを指します。この作業自体を「ダンプする」と呼びます。
例えば、プログラムがエラーを起こしたり、デバッグ中にその内容を出力する際に「ダンプ」という言葉がよく使われます。
単に「出力」という言葉で済ませられそうに思うかもしれませんが、「ダンプ」という言葉が使われるのは、データを加工せずにそのまま出力するというニュアンスが含まれているからです。
エラー内容やデバッグ中の情報は、基本的に元の状態をそのまま確認するため、手を加えないで出力することが重要です。そのため「ダンプ」という用語が適しています。
ダンプに関連する用語
ダンプにはいくつかの関連用語が存在します。代表的なものとして「メモリダンプ」「コアダンプ」「データベースダンプ」があります。
メモリダンプ
メモリダンプは、コンピュータのメモリ上にあるデータをファイルに保存することを指します。プログラムの異常やクラッシュ時にメモリの内容を記録して、後で解析するために使われます。
補足
ストレージ上に保存されたダンプデータは「ダンプファイル」(dump file)と呼ばれます。
コアダンプ
コアダンプは、プログラムがクラッシュした際、そのプログラムが使用していたメモリやレジスタの内容をファイルに保存することです
データベースダンプ
データベースダンプは、データベースの内容をファイルに保存することです。例えば、MySQLでは mysqldump
コマンドを使って、データベース全体のデータをテキストファイルに書き出すことができます。
本記事のまとめ
この記事では『ダンプ』について、以下の内容を説明しました。
- ダンプとは
- ダンプに関連する用語
- メモリダンプ
- コアダンプ
- データベースダンプ
お読み頂きありがとうございました。