AWS(Amazon Web Services)を使うときに、まず最初に触れるのが「AWSマネジメントコンソール」です。
この記事では『AWSマネジメントコンソール』について、以下の内容をAWS初心者の方にもわかるように解説します。
- AWSマネジメントコンソールとは?
- AWSマネジメントコンソールでできること
- AWSマネジメントコンソールとAWS CLIとの違い
AWSマネジメントコンソールとは?

AWSマネジメントコンソールとは、AWS(Amazon Web Services)が提供するクラウドサービスを、Webブラウザから視覚的に操作できる管理画面です。
AWSには、EC2(仮想サーバー)やS3(ストレージ)、RDS(データベース)など、200種類以上のサービスがあります。これらのAWSサービスをGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で一元的に操作・管理できるのが特徴です。
たとえるなら、「AWSという巨大なクラウドのコントロールパネル」です。ログインすればすぐにサービスにアクセスでき、アイコンやボタンで直感的に操作できます。プログラミングの知識がなくても、クリックだけでサーバーを立ち上げたり、ファイルを保存したりできます。
AWSマネジメントコンソールでできること
AWSマネジメントコンソールでは、以下のような操作がブラウザ上で簡単にできます。
操作内容 | 使うサービス | できること(説明) |
---|---|---|
仮想サーバーを使いたい | Amazon EC2 | 仮想マシン(インスタンス)を作って、リモート接続で操作できます。 |
ファイルを保存・配信したい | Amazon S3 | フォルダのような「バケット」を作って、画像や動画などのファイルをアップロード・公開できます。 |
データベースを使いたい | Amazon RDS | MySQLやPostgreSQLなどのリレーショナルDBをすぐに使えます。 |
NoSQLデータベースを使いたい | Amazon DynamoDB | 高速・スケーラブルなNoSQLデータベースを簡単に使えます。 |
Webアプリを公開したい | AWS Elastic Beanstalk / AWS Amplify | アプリを自動でデプロイ・公開できます。バックエンドも対応。 |
セキュリティを設定したい | AWS IAM | ユーザーの作成、アクセス制限、ロールの管理ができます。 |
初心者にとっては、特に無料利用枠があるサービスをGUIで使いながら学習できるのが大きなメリットです。
AWSマネジメントコンソールとAWS CLIとの違い
AWSには「CLI(コマンドラインインターフェース)」という別の操作方法もあります。主な違いを以下に示します。
比較項目 | AWSマネジメントコンソール | AWS CLI |
---|---|---|
操作方法 | ブラウザ上で、画面を見ながらクリックして操作 | コマンドを手で入力して操作 |
向いている人 | はじめて使う人や、見た目で操作したい人 | プログラミングに慣れている人や、自動化したい人 |
難しさ(学習コスト) | わかりやすい。画面を見て直感的に操作できる | コマンドを覚える必要があるので、少し慣れが必要 |
使える場所 | インターネットにつながるブラウザがあれば、どこからでも使える | ターミナル(コマンドライン)やPowerShellが使える環境が必要。なお、AWS CloudShell(ブラウザだけで使える事前認証済みシェル)からもCLIを実行できます。 |
最初はAWSマネジメントコンソールから始めるのがおすすめです。GUIでサービスの構造や概念を掴んでから、CLIへ移行するのがスムーズです。
本記事のまとめ
この記事では『AWSマネジメントコンソール』について、以下の内容を説明しました。
- AWSマネジメントコンソールは、WebブラウザでAWSを視覚的に操作できる管理画面。
- 200以上のAWSサービスをGUIで一元管理・操作できる。
- 初心者でも使いやすく、クリック操作で仮想サーバーやストレージなどを利用可能。
- AWSマネジメントコンソールでできることの一例:
- 仮想サーバー:Amazon EC2
- ファイル保存・配信:Amazon S3
- リレーショナルDB:Amazon RDS
- NoSQL DB:Amazon DynamoDB
- アプリ公開:Elastic Beanstalk / Amplify
- セキュリティ設定:IAM
- AWS CLIとの違い:
- コンソールは初心者向け・直感操作
- CLIは上級者向け・自動化に強い
お読み頂きありがとうございました。