IT業界では、『アーティファクト(Artifact)』という用語がよく使われます。普段の生活ではあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、ソフトウェア開発やプロジェクト管理の現場ではよく耳にする用語です。
この記事では『アーティファクト(Artifact)』について、以下の内容をわかりやすく解説します。
- アーティファクト(Artifact)とは
- アーティファクト(Artifact)の種類
- CodeBuildのビルドアーティファクトとは
アーティファクト(Artifact)とは
アーティファクト(Artifact)という言葉は、もともと「人工物」や「人が作り出したもの」という意味があります。
IT業界では、ソフトウェア開発やプロジェクト管理の過程で生成される成果物を指します。簡単に言うと、ソフトウェア開発の作業から生まれる「形のあるもの」 です。
アーティファクト(Artifact)には以下のような種類があります。
- 要件定義書や仕様書
- システムやアプリケーションの要件や仕様を文書化したもの。
- 例: 要件定義書、機能仕様書。
- 設計図やアーキテクチャ図
- システムの仕組みや設計を図で表現したもの。
- 例: UML図、ER図、フローチャート。
- ソースコード
- ソフトウェアを動かすためのプログラムコード。
- 例: Gitリポジトリに保存されたコード。
- テストケースとテスト結果
- ソフトウェアをテストするための設計書やその結果。
- 例: 単体テストケース、シナリオテストの結果。
- プロジェクトのドキュメント
- プロジェクトの計画や進行状況をまとめた資料。
- 例: プロジェクト計画書、スケジュール表。
- ビルド成果物
- ソースコードから生成された実行可能なファイルやパッケージ。
- 例: .実行ファイル(.exe、.jar)、Dockerイメージ。
- ログや分析データ
- ソフトウェアの動作を記録したデータ。
- 例: エラーログ、システムパフォーマンスレポート。
CodeBuildのビルドアーティファクトとは
AWSのCodeBuildを使ったことがある方はビルドアーティファクトという用語に聞き覚えがあると思います。
AWS CodeBuildを使うと、ソースコードをビルドして実行可能な成果物を生成します。これを「ビルドアーティファクト」と呼びます。
ビルドアーティファクトの例
- ビルド後の実行可能ファイル (.exe, .jar)
- Dockerイメージ
- 配布用のファイルパッケージ (.zip)
本記事のまとめ
この記事では『アーティファクト(Artifact)』について、説明しました。アーティファクトを簡単にまとめると、文書、図、コード、テスト結果、実行ファイル、ログなどソフトウェア開発で生成された成果物になります。