Webサービスやスマホアプリの裏側では、データのやり取りや機能の連携に「API(エーピーアイ)」という仕組みがよく使われています。
たとえば、天気予報アプリや地図アプリ、SNSの投稿機能なども、このAPIを通じて情報をやり取りしているんです。
この記事では『API』について、以下の内容をわかりやすく解説します。
- そもそもAPIとは?
- 「公開API」と「非公開API」とは?
- 「公開API」と「非公開API」の違い
そもそもAPIとは?

API(Application Programming Interface)は、簡単にいうと「ソフトウェア同士が情報をやりとりするための窓口」です。わかりやすく言えば、「他のアプリやサービスと会話するためのルールや説明書」のようなものです。
たとえば、アプリやサービスが別のサービスの機能やデータを使いたいときに、このAPIを通じてやり取りします。
例:天気予報アプリの場合
たとえば、あなたが使っている天気予報アプリがあるとします。
このアプリは、どこかの気象情報サービスのAPIから天気データを取得しています。
- 天気予報アプリ
- 「今日の東京の天気を教えて!」
- 気象情報サービスのAPI
- 「晴れ、最高気温30℃、最低気温22℃です」
このように、天気予報アプリは気象情報サービスのAPIにリクエストを送り、APIがレスポンスを返すことで情報が取得できるのです。そして返ってきた情報が、アプリ画面に表示されています。
「公開API」と「非公開API」とは?
APIには大きく分けて、次の2つの種類があります。
種類 | 内容 |
---|---|
公開API(オープンAPI) | 誰でも使えるように公開されているAPI |
非公開API(クローズドAPI) | 社内や特定の関係者だけが使える、外部には非公開のAPI |
それぞれの違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
公開API(オープンAPI)とは?
公開APIは、誰でも使えるように一般公開されているAPIです。多くの場合、公式ドキュメントやサンプルコードが用意されていて、開発者が使いやすいようになっています。
代表的な公開APIには以下のようなものがあります。
- Google Maps API(地図情報を使いたいとき)
- Twitter API(ツイートの取得や投稿など)
- OpenWeatherMap API(天気情報の取得)
これらを使うことで、自分のアプリの中に「地図機能」や「天気表示機能」を組み込むことができます。
非公開API(クローズドAPI)とは?
非公開APIは、一般には公開されていないAPIです。以下のような用途で使われることが多いです。
- 自社サービス同士のシステム連携
- 社内の業務ツールとのやりとり
- 特定のパートナー企業向けに提供する限定的な機能
たとえば、「社内の在庫管理システムと注文管理システムをAPIでつないで、情報を自動でやり取りする」というケースなどがあります。
「公開API」と「非公開API」の違い
「公開API」と「非公開API」の違いを以下に示します。
項目 | 公開API(Public API) | 非公開API(Private API) |
---|---|---|
アクセス制限 | 誰でも使える(登録が必要な場合も) | 特定のユーザーや社内関係者のみ使用可能 |
ドキュメント | 公開されている | 非公開(社内用やパートナー企業限定) |
安定性 | 比較的安定、仕様変更も慎重に行われる | 必要に応じて仕様変更されることも多い |
主な用途 | 外部連携や開発者向けサービス | 社内システムの連携や限定機能の提供など |
セキュリティ対策 | 一定の制限あり(APIキーなど) | より厳格な認証やアクセス制御が行われることが多い |
本記事のまとめ
この記事では『API』について、以下の内容を説明しました。
- そもそもAPIとは?
- 「公開API」と「非公開API」とは?
- 「公開API」と「非公開API」の違い
公開APIは誰でも使える便利な窓口として多くのアプリ開発で利用され、非公開APIは社内の業務ツールとのやりとりする時などに利用されます。
お読み頂きありがとうございました。