IT用語の「ガワ」とは？意味や使用例をわかりやすく解説！

エンジニアやIT業界の会話の中で、こんな会話を聞いたことはありませんか？

• 「このアプリのガワだけ作っといて」
• 「このアプリ、ガワはいいけど処理が遅いね」

この「ガワ」という言葉、どんな意味かご存じでしょうか？

この記事では「ガワ」について、意味・使用例・具体例などを用いてわかりやすく解説します。

「ガワ」とは

「ガワ」は、外側だけ作られた状態や見た目だけの部分を指すIT用語です。正式な技術用語ではありませんが、エンジニアやデザイナーの間では頻繁に使われます。

一般的に「ガワ」と言うと、以下のような状態を指します。

• UI（ユーザーインターフェース）だけが作られていて、機能が未実装
• 見た目は完成しているが、内部のロジックが動かない
• デザインやレイアウトだけが用意され、実際の動作が未完成

「ガワ」の具体例

例えば、以下のようにHTMLとCSSを実装して、ログイン画面のデザインを作ったが、ログイン処理のロジックが未実装の場合、「ガワだけができている」と言えます。

HTML

<form>
  <input type="text" placeholder="ユーザー名">
  <input type="password" placeholder="パスワード">
  <button>ログイン</button>
</form>

CSS

body {
  font-family: sans-serif;
  display: flex;
  justify-content: center;
  align-items: center;
  height: 100vh;
  background-color: #f8f9fa;
  margin: 0;
}

form {
  background: white;
  padding: 20px;
  border-radius: 5px;
  box-shadow: 0 0 5px rgba(0, 0, 0, 0.1);
  width: 280px;
}

input {
  width: 100%;
  padding: 8px;
  margin: 8px 0;
  border: 1px solid #ccc;
  border-radius: 3px;
  box-sizing: border-box; /* ← これを追加 */
}

button {
  width: 100%;
  padding: 8px;
  background-color: #007bff;
  color: white;
  border: none;
  border-radius: 3px;
  cursor: pointer;
}

button:hover {
  background-color: #0056b3;
}

表示結果

「ガワ」の使用例

「ガワ」という言葉は、IT業界のさまざまな場面で使われます。以下に具体的な使用例を紹介します。

• 「このアプリのガワだけ作っといて」
  • フロントエンドのデザインやレイアウトだけ作り、バックエンドとの接続や機能実装は後回しにする。
• 「それ、ガワだけで中身ないよね？」
  • 画面はきれいに作られているが、実際の動作がまだ実装されていない。
• 「ガワだけ作ってクライアントに見せよう」
  • デザインの確認のために、まずは動かない状態でもUIを作る。
• 「このアプリ、ガワはいいけど処理が遅いね」
  • UIはきれいだが、実際の処理速度が遅く、パフォーマンスが悪い。

「ガワ」のメリット・デメリット

本記事のまとめ

この記事では「ガワ」について、以下の内容を説明しました。

• 「ガワ」とは
  • 見た目だけ作られた状態のこと（UIのみ・機能未実装など）。
• 使用例
  • 「このアプリのガワだけ作っといて」→ フロントエンドのデザインだけ作る
  • 「それ、ガワだけで中身ないよね？」→ UIはあるが機能がない
  • 「ガワだけ作ってクライアントに見せよう」→ デザイン確認のためのモック
• メリット
  • 開発の見通しが立ちやすい
  • デザインの調整がしやすい
  • クライアントやチームと共有しやすい
• デメリット
  • 見た目だけで完成に見えてしまう
  • 実装に時間がかかる部分を後回しにしがち

お読み頂きありがとうございました。