この記事では『キューイング(Queuing)』について、以下の内容をわかりやすく解説します。
- キューイング(Queuing)とは
- キュー(Queue)とは
- エンキュー(Enqueue)とは
- デキュー(Dequeue)とは
- キュー以外のデータ構造
- スタック(Stack)とは
- 優先順位キュー(Priority Queue)とは
キューイング(Queuing)とは
キューイング(Queuing)は、データやタスクを一時的に「順番待ちリスト」に並べて、順番に処理する仕組みです。基本的には「First In, First Out (FIFO)」、つまり「先に入ったものが先に処理される」というルールで動きます。
例えば、メールの送信やプリンターの印刷待ちでは、処理すべき作業が「キュー(queue)」と呼ばれるリストに並びます。そして、先に並んだものから順番に処理されていきます。これにより、混乱を防ぎながら効率よく作業が進みます。
このキューイングは、ネットワークでデータを送受信する場面や、コンピューターで複数のタスクを効率よく動かす「タスクスケジューリング」にも使われています。つまり、私たちの日常やシステムの中で、幅広く活躍している技術です。
「Queuing」という言葉は、日本語で「待ち行列」や「順番待ち」という意味です。
キュー(Queue)とは
キュー(Queue)は、「先に入れたものが先に出る(FIFO: First In, First Out)」という特徴を持つデータ構造です。簡単に言うと、順番に並んだデータやタスクを、並んだ順に処理する仕組みです。
キューの流れは以下のようになっています。
- エンキュー(Enqueue)
- 新しいデータやタスクを「キューの最後」に追加する。
- 例:プリンターの印刷待ちリストに新しい印刷ジョブを追加するイメージ
- デキュー(Dequeue)
- 「キューの先頭」からデータを取り出して処理する。
- 例:プリンターがリストの一番上にあるジョブを印刷するイメージ
この仕組みのおかげで、タスクを順番通りに処理でき、混乱やトラブルを防ぐことができます。
キューイングは仕組み(動作や管理方法)を表し、キューはその仕組みを支えるためのデータ構造(リスト)です。
キュー以外のデータ構造
キュー以外にも、データ構造には次のようなものがあります。
- スタック(Stack)
- 「最後に入れたものが先に出る(LIFO: Last In, First Out)」という特徴を持つデータ構造です。
- 例えば、お皿を積み重ねた山をイメージしてください。一番上に置いたお皿から先に取り出しますね。これがスタックのイメージです。
- 優先順位キュー(Priority Queue)
- データの「重要度」によって順番を変えるデータ構造。
- 例えば、病院の救急外来では、重症の患者が軽症の患者より先に診察されます。これが優先順位キューのイメージです。
本記事のまとめ
この記事では『キューイング(Queuing)』について、以下の内容を説明しました。
- キューイング(Queuing)とは
- キュー(Queue)とは
- エンキュー(Enqueue)とは
- デキュー(Dequeue)とは
- キュー以外のデータ構造
- スタック(Stack)とは
- 優先順位キュー(Priority Queue)とは
お読み頂きありがとうございました。