【Linux】画面をクリアする方法!clearコマンドの使い方!

この記事ではLinuxの『clearコマンド』について、以下の内容をわかりやすく解説します。

  • Linuxのclearコマンドとは
  • clearコマンドの使い方
  • clearコマンドのショートカット
  • clearコマンドのオプション
  • clearコマンドとresetコマンドの違い

Linuxのclearコマンドとは

Linuxのclearコマンドは、ターミナルの画面をクリア(初期状態)するコマンドです。作業中に画面が乱雑になったり、不要な情報が多く表示されている場合に使用します。

Linuxのclearコマンドの構文

clear

このコマンドを実行すると、ターミナルの画面に表示されている文字がクリアされます。

clearコマンドの使い方

例えば、ターミナルの画面が以下のようになっているとします。

clearコマンドの使い方01

使い方は非常にシンプルです。ただclearと入力して実行するだけです。

clearコマンドの使い方02

clearコマンドを実行すると、ターミナルの画面は以下のようになります。画面がクリアされて、カーソルが画面の先頭に移動します。

clearコマンドの使い方03

clearコマンドのショートカット

ほとんどのLinuxターミナル(例えば、bashなど)では、Ctrl+Lを押すだけでclearコマンドと同じ効果を得ることができます。

Ctrl+Lの方がclearコマンドを入力するよりも速いため、ぜひ覚えて活用しましょう。

clearコマンドのオプション

clearコマンドのオプションはclear -hを実行すると確認することができます。

$ clear -h
clear: unknown option -- h
Usage: clear [options]

Options:
  -T TERM     use this instead of $TERM
  -V          print curses-version
  -x          do not try to clear scrollback

-hはサポートされていないオプションなのでclear: unknown option -- hと表示されますが、その表示後にclearコマンドで使用できるオプションが表示されます。

上記の実行結果から分かるように、clearコマンドには-Tオプションや-xオプションなどがあります。clearコマンドは単独で使用することが多いですが、たまに-xオプションを利用しますので説明します。

clearコマンドの-xオプション

一部のターミナルでは、clearコマンドを実行した際に、ターミナルの画面をクリアするだけでなく、スクロールバックバッファ(過去の出力履歴)もクリアする場合があります。しかし、-xオプションを付けると、スクロールバックバッファはそのままにして画面だけをクリアすることができます。

-xオプションは、以下のような場合に便利です。

  • 出力の履歴を保持したい場合
    • 過去のコマンド出力を後で確認する可能性がある場合に-xオプションを使用します。
  • 画面を一時的にリセットしたい場合
    • 作業の途中でターミナル画面をリセットするが、過去の出力を失いたくない場合に-xオプションを使用します。

clearコマンドとresetコマンドの違い

clearコマンドと似たコマンドにresetコマンドがあります。両者の違いは以下の通りです。

コマンド機能主な用途
clearターミナルの画面をクリアする画面整理
resetターミナルを完全に初期化するターミナルが不調なときの復旧

clearは単にターミナルの画面を整理する際に使用します。一方、resetはフリーズや文字化けなどの問題が発生した際に、ターミナル全体を完全に初期化して正常な状態に戻すために使用します。用途に応じて使い分けることが大切です。

本記事のまとめ

この記事ではLinuxの『clearコマンド』について、以下の内容を説明しました。

  • Linuxのclearコマンドとは
  • clearコマンドの使い方
  • clearコマンドのショートカット
  • clearコマンドのオプション
  • clearコマンドとresetコマンドの違い

お読み頂きありがとうございました。