プログラミング言語の勉強をしている時に、たまに目にする『ランタイム』という用語。
この記事では『ランタイム』について、
- ランタイム(run time)とは
- 「ランタイムライブラリ」・「ランタイムパッケージ」・「ランタイムモジュール」の違い
などを図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。
ランタイム(run time)とは
ランタイム(run time)は主に以下の2つの意味で用いられています。
- プログラムが動作している時間
- プログラムの実行に必要な部品
ランタイムの本来の意味は「1」だが、実際には「2」の意味で使われることが多いです。
もう少し詳しく説明します。
ランタイムは文字通り、「run(走る)」「time(時間)」です。この言葉の通り、ランタイムはプログラムが動作している時間、つまり、プログラムが開始してから終了するまでの時間を意味します。しかし、この意味でランタイムいう言葉が使われることはあまり多くありません。
ランタイムは「プログラムの実行時に必要な部品(この部品がないとプログラムが動作しない)」の意味で使われることが多いです。この部品は「ランタイムライブラリ」、「ランタイムパッケージ」、または「ランタイムモジュール」と呼ばれています。この言葉の略語がランタイムです。
「ランタイムライブラリ」・「ランタイムパッケージ」・「ランタイムモジュール」の違い
ランタイムライブラリ・ランタイムパッケージ・ランタイムモジュールの違いについて説明します。
- ランタイムモジュール
- プログラムを実行する時に必要なモジュールです。
- モジュールは関数やクラスをまとめたもので、Pythonのモジュールは特定の機能ごとに分割されたPythonファイル(.py)で構成されており、関数やクラスが含まれています。
- ランタイムパッケージ
- プログラムを実行する時に必要なパッケージです。
- パッケージは複数のモジュールを一つの単位としてまとめたもので、通常、フォルダやディレクトリで構成されます。Pythonでは、ディレクトリが
__init__.py
ファイルを含むことでパッケージとして認識され、そのディレクトリがパッケージとして機能します。
- ランタイムライブラリ
- プログラムを実行する時に必要なライブラリです。
- ライブラリは、いくつかのパッケージをまとめて、インストールできるようにしたものです。例えば、数学計算を行うライブラリや、グラフィックス処理を行うライブラリなどがあります。
本記事のまとめ
この記事では『ランタイム』について、以下の内容を説明しました。
- ランタイム(run time)とは
- 「ランタイムライブラリ」・「ランタイムパッケージ」・「ランタイムモジュール」の違い
お読み頂きありがとうございました。