この記事ではJavaScriptの『spilt()メソッド』について、
- spilt()メソッドとは
- spilt()メソッドの構文
- split()メソッドの使い方
- split()メソッドの特徴
などをサンプルコードを用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。
spilt()メソッドとは
spilt()メソッドは文字列から配列を生成するメソッドです。spilt()
メソッドは、指定された区切り文字(separator
)を使って文字列を分割し、結果を配列として返します。
spilt()
メソッドの構文を以下に示します。
spilt()メソッドの構文
str.split([separator[, limit]])
separator(省略可能)
spilt()
メソッドは文字列が指定された区切り文字(separator
)によって分割された配列を返します。- 区切り文字には「文字列」や「正規表現」などを使用可能することができます。
- 省略可能です。
separator
を省略した場合、あるいはundefined
を指定した場合、元の文字列str
が1つの要素とする配列を返します。
limit(省略可能)
spilt()
メソッドで分割する上限です。limit
に0
を指定した場合には、[]
を返します。- 省略可能です。
では実際にサンプルコードを用いてsplit()
メソッドの使い方を説明します。
split()メソッドの使い方
split()
メソッドについて、以下の使用例について説明します。
- 文字列を「空白」で分割する場合
- 文字列を「カンマ(
,
)」で分割する場合 - 区切り文字に「空文字(
""
)」を用いた場合 - 区切り文字に「正規表現」を用いた場合
limit
パラメータを使用した場合
各使用例について順番に説明します。
文字列を「空白」で分割する場合
以下のサンプルコードでは、「空白文字(" "
)」を区切り文字として使用しています。
const data = 'Hello World';
const result = data.split(' ');
console.log(result);
// ログ出力
// [ 'Hello', 'World' ]
文字列を「カンマ(,)」で分割する場合
以下のサンプルコードでは、「カンマ(,
)」を区切り文字として使用しています。
const data = 'apple,banana,cherry';
const result = data.split(',');
console.log(result);
// ログ出力
// [ 'apple', 'banana', 'cherry' ]
区切り文字に「空文字("")」を用いた場合
区切り文字に「空文字(""
)」を使用すると、文字列が個々の文字に分割されます。
const data = 'hello';
const result = data.split('');
console.log(result);
// ログ出力
// [ 'h', 'e', 'l', 'l', 'o' ]
区切り文字に「正規表現」を用いた場合
区切り文字に正規表現を使用することもできます。以下のサンプルコードでは、「1つ以上の数字が続く部分」を区切り文字として文字列を分割しています。
const data = 'foo123bar';
const result = data.split(/\d+/);
console.log(result);
// ログ出力
// ["foo", "bar"]
/
は正規表現の開始を示しています。\d
は任意の数字を表す特殊文字です。+
は直前のパターン(\d
)が1回以上繰り返されることを示しています。\d+
は1つ以上の数字が続く部分となります。/
は正規表現の終了を示しています。
limitパラメータを使用した場合
以下のサンプルコードでは、「カンマ(,
)」で文字列を分割し、最初の2つの単語のみを配列に含めています。
const data = 'apple,banana,cherry';
const result = data.split(',', 2);
console.log(result);
// ログ出力
// [ 'apple', 'banana' ]
spilt()メソッドの特徴
spilt()
メソッドの特徴を以下に示します。
- 区切り文字を省略すると、呼び出し元の文字列を 1つの要素とする配列を返す
- 区切り文字に
undefined
を渡すと、呼び出し元の文字列を 1つの要素とする配列を返す limit
パラメータに0を指定した場合には、[]
を返す- 元の文字列が「空文字列」でセパレータが「空文字列」でない場合には、1 つの空文字列を含む配列を返す
- 元の文字列とセパレーターがともに「空文字列」の場合には、
[]
を返す
各特長について順番に説明します。
区切り文字を省略すると、呼び出し元の文字列を 1つの要素とする配列を返す
区切り文字(separator
)を省略した場合には、元の文字列を 1つの要素とする配列を返します。
const data = 'hello';
const result = data.split();
console.log(result);
// ログ出力
// [ 'hello' ]
区切り文字にundefinedを渡すと、呼び出し元の文字列を 1つの要素とする配列を返す
区切り文字(separator
)にundefined
を渡した場合には、元の文字列を 1つの要素とする配列を返します。
const data = 'hello';
const result = data.split(undefined);
console.log(result);
// ログ出力
// [ 'hello' ]
limitパラメータに0を指定した場合には、[]を返す
limit
パラメータに0
を指定した場合には、[]
を返します。
const data = 'apple,banana,cherry';
const result = data.split(',', 0);
console.log(result);
// ログ出力
// []
元の文字列が「空文字列」でセパレータが「空文字列」でない場合には、1 つの空文字列を含む配列を返す
元の文字列が「空文字列」でセパレータが「空文字列」でない場合には、1 つの空文字列を含む配列を返します。
const data = '';
const result = data.split(',');
console.log(result);
// ログ出力
// [ '' ]
元の文字列とセパレーターがともに「空文字列」の場合には、[]を返す
元の文字列とセパレーターがともに「空文字列」の場合には、[]
を返します。
const data = '';
const result = data.split('');
console.log(result);
// ログ出力
// []
本記事のまとめ
この記事ではJavaScriptの『spilt()メソッド』について、以下の内容を説明しました。
- spilt()メソッドとは
- spilt()メソッドの構文
- split()メソッドの使い方
- split()メソッドの特徴
お読み頂きありがとうございました。