コマンドやメールアドレスなどで「エイリアス」という言葉を目にすることがあります。
この記事では、「エイリアス」について、以下の内容をわかりやすく説明します。
- エイリアスの意味
- エイリアスが使われる具体例
- Linuxなどで使うコマンドのエイリアスの設定方法
エイリアスとは?

エイリアス(alias)とは、ある対象に付ける「別名」や「あだ名」です。
英単語の「alias」には、別名や偽名などの意味があります。ITでは、ファイル・コマンド・メールアドレスなどを、元の名前とは別の名前で扱う場面で使われます。
身近なたとえでいえば、人の「あだ名」のようなものです。
例えば、「田中太郎さん」が「たろちゃん」と呼ばれていても、別の人が増えたわけではありません。本名とあだ名という異なる名前で、同じ人を指しています。
ITのエイリアスも、このように「呼び方は違っても、指している対象は同じ」というイメージが基本です。
エイリアスが使われる具体例
ここでは、メールアドレスやSQLで、エイリアスがどのように使われるのかを見てみましょう。
メールアドレスのエイリアス
メールアドレスのエイリアスは、同じメールボックスで受信するために追加する、別のメールアドレスです。
例えば、あるメールサービスで、次の2つのアドレスを同じメールボックスに対応させる場合を考えます。
| メールアドレス | 役割 |
taro@example.com | メインのメールアドレス |
contact@example.com | 問い合わせ用のエイリアス |
このように設定すると、どちらのアドレスに届いたメールも、同じメールボックスで受け取れます。問い合わせ用のアドレスを用意するためだけに、別のメールボックスを作る必要はありません。
SQLのエイリアス
SQLのエイリアスは、問い合わせの中で、テーブルや列などに付ける別名です。
例えば、usersというテーブルにあるname列を、検索結果ではuser_nameという名前で表示したい場合、次のように書けます。
SELECT name AS user_name
FROM users;AS user_nameの部分で、検索結果の列にuser_nameという別名を付けています。
このように、SQLでは、検索結果をわかりやすい名前にしたり、長いテーブル名を短く書いたりするためにエイリアスを使います。
Linuxなどでコマンドにエイリアスを設定する方法

コマンドのエイリアスは、よく使うコマンドやオプションの組み合わせを、短い名前で呼び出すために使います。
例えば、毎回ls -alhと入力する代わりに、llという名前で実行できるようにします。
ここでは、Linuxなどで使われるBashというシェルを例に説明します。シェルは、入力したコマンドを解釈して実行するプログラムです。
Bashでは、alias 別名='実行する内容'という形式で設定します。
次の例では、llという別名にls -alhを登録します。
alias ll='ls -alh'この状況を、「ls -alhというコマンドとオプションの組み合わせに、llというエイリアスが割り当てられている」と表現します。
このようにエイリアスを登録すると、普段はls -alhと入力するところを、llという短い名前で実行できるようになります。つまり、よく使うコマンドに「自分で決めた省略名」を付けられる機能です。ここではllという名前にしていますが、別名は自分で決められます。
登録したllを解除するには、次のコマンドを実行します。
unalias ll解除されるのはllという別名の設定です。lsコマンドそのものが削除されるわけではありません。
補足
なお、ターミナルで直接登録したエイリアスは、基本的にそのBashを終了すると失われます。毎回使いたい場合は、~/.bashrcなどの設定ファイルに定義を書き、Bashの起動時に読み込まれるようにします。
本記事のまとめ
この記事では「エイリアス」について、以下の内容を説明しました。
- エイリアスとは、ある対象に付ける「別名」や「あだ名」である
- メールアドレスのエイリアスは、同じメールボックスで受信するために追加する、別のメールアドレスである
- SQLのエイリアスは、問い合わせの中で、テーブルや列などに付ける別名である
- Bashでは、
aliasでよく使うコマンドに別名を付けると、入力を短くできる
お読みいただきありがとうございました。