インターネットやAI(人工知能)に関するニュースや設定画面で、「オプトアウト」という言葉を目にしたことはありませんか?
この「オプトアウト」は、あなたの個人情報の取り扱いや、AIに使われるデータに深く関わってくる大事な考え方です。
たとえば、次のような場面で登場します。
- スマホアプリの位置情報共有をオフにする
- AIに「このデータは使わないで」と伝える
こういった操作は、すべて「オプトアウト」の一例です。
この記事では「オプトアウト」について、以下の内容をわかりやすく解説します。
- オプトアウトとは?
- 「オプトアウト」と「オプトイン」の違い
- AIのオプトアウトとは?
オプトアウトとは?
オプトアウトは「最初から参加していることになっているサービスや仕組みから、“自分はやめます”と意思表示して抜けること」を意味しています。
オプトアウトの一例を以下に示します。
- メールマガジンを配信停止にする
- 自動的に同意された広告の追跡を拒否する
つまり、「最初は“OK”にされているけど、自分の意思で“NO”に切り替える」のがオプトアウトです。
「オプトアウト」とは、英語の「opt out」=「辞退する/脱退する」という言葉を、そのままカタカナにしたものです。
「オプトアウト」と「オプトイン」の違い

「オプトアウト(opt-out)」の反対にある考え方が、「オプトイン(opt-in)」です。
この2つは、「参加する/しない」のスタート地点がまったく逆です。以下に違いを示します。
比較項目 | オプトアウト(opt-out) | オプトイン(opt-in) |
初期状態 | 参加している(参加中) | 参加していない(不参加) |
ユーザーの行動 | 「やめたい」と自分で意思表示して抜ける | 「参加したい」と自分で意思表示して参加する |
例(メルマガ) | 最初から登録されていて、配信停止できる | チェックを入れるとメルマガに登録される |
主な用途 | 多くの人に自動で参加してもらいたい場面(例:広告分析) | より慎重な同意が必要な場面(例:個人情報の提供) |
AIのオプトアウトとは?
AIのオプトアウトは「自分がAIに入力した内容を、"AIの学習に使わないでほしい"と伝えること」を意味しています。
たとえば、ChatGPTのようなAIを使っていると、AIに入力した文章や質問が、AIの学習のために使われることがあります。そのとき、「自分の入力データは学習に使わないでほしい」と選べるようにするのが、オプトアウトです。
AIの入力データ学習は、多くのサービスにおいて最初から「オプトイン」ではなく「オプトアウト」形式が採用されています。つまり、ユーザーが「学習に使わないでほしい」と明確に意思表示しない限り、自動的にデータが学習に利用されるという仕組みでようになっています。
本記事のまとめ
この記事では「オプトアウト」について、以下の内容を説明しました。
- オプトアウトとは?
- 「オプトアウト」と「オプトイン」の違い
- AIのオプトアウトとは?
AIサービスやWebサイトを利用するときは、「オプトアウトできるかどうか」「どこで設定できるか」を一度確認してみましょう。
お読み頂きありがとうございました。